乳腺外来・外来化学療法

手術実績

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3Dマンモグラフィ装置

当院では3Dマンモグラフィ装置を導入し、乳癌の早期発見に努めています。
高画質な撮影と高精度の読影ができる施設として、NPO法人 日本乳がん健診制度管理中央機構の認定をいただいています。

Q1.3Dマンモグラフィとは?

従来のマンモグラフィ(2Dマンモグラフィ)は2次元のX線写真で,乳腺の多い方は病変が乳腺に隠れて見えにくい場合がありました.

3Dマンモグラフィは,撮影角度を変えて何枚も撮影し,3次元的に観察することにより,乳腺の重なりは排除され病変の判定が従来以上に容易になります. 3Dマンモグラフィは、撮影角度を変えて何枚も撮影し,3次元的に観察することにより、乳腺の重なりは排除され病変の判定が従来以上に容易になります。

 Q2.3Dマンモグラフィの利点は?

左が3Dで右が2D(従来)です。

画像はより鮮明となり、良悪性の区別が付きやすくなるといわれています。従来装置より乳がん発見率が上昇するという報告があります。

Q3.3Dマンモグラフィはどんな装置?

従来装置と似ていますが、3D撮影時に装置が回転します。

追加の時間が30秒ほど余計にかかります。

Q4.3Dマンモグラフィは誰でも撮影してもらえる?

現在は住民検診に導入されていません,主に検診後の精密検査に用いられます.保険適応です.
希望があれば,自費検診として健康管理センターで受け付けております.
原則として40歳以上の方が対象となります,40歳未満の方はご相談ください.

Q5.乳癌を早期発見するにはどうしたらよい?

現在マスコミも含めさまざまな情報があります,極端な情報に振り回されないことが重要と考えます.現在の学会レベルで妥当と思われる乳癌発見の方法は。

  1. 年齢にかかわらずご自身の乳房に異常があると感じた場合は乳腺外来診察を受診し,
    原則2D(3D)マンモグラフィ+乳腺エコーで精査をおこなう。
  2. 症状のない若年者はマンモグラフィに不利益があり、乳腺エコーを中心とした自費健診。
  3. 35-40歳未満では乳がん・卵巣がんの家族歴がなければ、マンモグラフィ+乳腺エコー。
  4. 40歳以上では住民検診,企業検診,人間ドックなどを利用し原則として2Dマンモグラフィ検診を2年に一度行う。

乳腺量の多い方や過去に乳腺の重なりで判定困難といわれた方は乳腺エコーの併施、もしくは隔年ごとの交互検診を行う。
視触診は推奨されておりません。

5. ハイリスクグループ(家系,遺伝子異常疑い、良性腫瘍既往など)では1年ごとの検診を行う。

6. 遺伝性乳癌の疑いがある場合は,専門の外来受診を検討する、造影MRIが有用との報告あり。

トピックス

乳がん検診

  • 乳がん検診バス(通称:マンモバス)
    乳がん専門医と女性スタッフが、地域の乳がん撲滅に取り組んでいます。

乳がん検診(マンモグラフィ・乳腺エコー併用検診)について

従来の乳がん検診でおこなっているマンモグラフィは大変良い検査で、石灰化の描出に優れていますが、乳腺自体が白く写るというX線の特性上、しこりも白く写るので、特に乳腺の量が多い40歳未満の方は雪山の中で白うさぎを探すようにしこりの有無の判別が困難です。また40歳未満においてはマンモグラフィ検診が有効だというデータがなく、逆に不利益が生ずる場合があるとも言われています。その点、乳腺エコー検査は腫瘤の描出にすぐれており、しこりの性状を知ることもできます。

反面、石灰化についてはわかりにくいことがあります。
そのため、両者を組み合わせることでお互いの利点、欠点を補うことができると考えております。現在のところエコー検診の有効性を示すはっきりとした研究データはありませんが、上記の理由により当院の方針として、乳がん検診の際はマンモグラフィ検査と超音波検査の両方で検診をおこなうことをお勧めします。

マンモグラフィ

乳腺エコー