当院では2011年6月に、ドイツシーメンス社製のSPECT・CT装置を導入し、稼動開始しました。
この装置は従来のX線CT装置と核医学装置を高度に組み合わせています。
核医学画像は他の装置に比べて空間分解能は劣るものの診断及び治療に直結するような定量評価や機能情報を提供し、疾患の早期検出,重症度評価、治療効果の判定に極めて有用です。
核医学装置と診断用X線CT装置を搭載することで、正確な位置の同定が可能であることはもちろん、放射性医薬品の集積の性状が診断用CTから診断できます。例えば骨への集積において、転移によるものか、炎症によるものかを、SPECT装置と診断用CTの同一部位画像より診断できることで、正確かつ短時間の確定診断に大きく寄与します。

核医学検査では、がん骨転移検査だけでなく、脳血流検査や心筋血流検査、肝機能検査、腎機能検査などを簡便に行うことができます。

診断画像例