2023年度の一般病棟入院患者様について、入院年齢区分別に集計しています（入院時満年齢）。少子高齢化が顕著な当地域の年齢構成を反映して、70歳以上の高齢者の割合が昨年同様70％以上を占めています。自院巡回バス・デマンドバスが、運転されなくなった近隣の高齢者にとって頼れる存在となっていることがここに数字として反映されています。午後6時半まで受付ける夜間診や土曜日午後・日曜日午前の診療も地域の皆様に浸透し、自院救急車は一般車両と軽の車両と２台導入して救急体制の強化にも努めています。また、地域包括ケア病棟・回復期リハビリテーション病棟も整備し、チーム医療で在宅への復帰を支えています。　

疾病予防にも力を入れている当院では、健診で早期癌の発見に力を入れています。　そのため、胃癌・大腸癌・乳癌など健診で発見されやすい癌患者数が多くなっています。

成人市中肺炎とは、成人（２０歳以上）の方で、病院外で日常生活をして発症した肺炎のことを指します。　平均年齢が上がるほどに重症度も増し、また在院日数も長くなる傾向にあります。

当院での脳梗塞の約7割が発症後3日以内で入院されます。当院では発症後の速やかな治療と早期のリハビリテーション介入に、特に力を入れています。

手術処置等の合併症について、当院では人工透析を行っており、透析シャント部の狭窄や閉塞がこちらに分類されるため、症例数が多くなっています。透析シャント部のトラブルについては、当院の患者様だけでなく、近隣病院や医院からの紹介も多く受けています。手術や処置などを行う際には合併症をおこさないよう職員一同細心の注意を払い施行します。