平成29年度 大山記念病院 病院指標

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎	63	29.87	20.83	6.35	86.51
0400801499x002	肺炎等（市中肺炎かつ75歳以上）	48	18.88	15.12	2.08	85.77
100380xxxxxxxx	体液量減少症	34	19.29	9.16	5.88	85.35
0400801499x001	肺炎等（市中肺炎かつ75歳以上）	32	20.38	13.51	0	85.09
150010xxxxx0xx	ウイルス性腸炎	16	7.38	5.50	0	57.13

当院は一般急性期病棟100床、地域包括ケア病棟49床、回復期リハビリテーション病棟50床のケアミックス病院です。　誤嚥性肺炎・その他の肺炎患者様は80歳以上の高齢者で基礎疾患（高血圧、糖尿病、心不全、脂質異常症など）を持っておられることが多いため重症化しやすく、地域包括ケア病棟での入院日数もカウントされるため在院日数も長くなります。
DPC対象期間での在院日数は、誤嚥性肺炎17.6日、　その他の肺炎12.6日、体液量減少症（脱水症）7.4日で全国平均より短くなっております。

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
050050xx02000x	狭心症、慢性虚血性心疾患	89	5.64	4.62	0	72.75
050130xx99000x	心不全	69	19.49	17.71	5.8	86.06
050050xx99100x	狭心症、慢性虚血性心疾患	67	2.99	3.03	0	72.24
050050xx99200x	狭心症、慢性虚血性心疾患	29	3.34	3.19	3.45	72.31
050170xx03000x	閉塞性動脈疾患	14	3.71	5.68	0	74.21

狭心症に対しての冠動脈インターベンション（PCI）目的と心臓カテーテル検査目的の入院が中心となっています。休日・深夜などの緊急時も心臓カテーテルチームがオンコールで集結する体制を整え、外科的治療が必要と判断されれば迅速に血管外科のある病院への転院搬送手続きを行うなど、適切な判断で救命にあたっています。また、クリニカルパスの活用により、在院日数の短縮が図れています。高齢化に伴い、狭心症に次いで心不全患者様も多くなっています。

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
180040xx01x0xx	手術・処置等の合併症	29	8.07	12.41	0	71.52
060245xx97xxxx	内痔核	26	5.65	5.71	0	62.69
060330xx02xxxx	胆嚢疾患（胆嚢結石など）	12	8.17	6.64	0	64.75
050180xx97xxxx	静脈・リンパ管疾患	10	4.90	3.20	0	69.3
161070xxxxx00x	薬物中毒（その他の中毒）	10	2.60	3.58	0	68.20

当院は４２床の人工透析室を備え、透析導入から様々な透析療法に対応しています。そのため、近隣医院などから透析シャントトラブル対応の依頼が多く寄せられ、外科で最も多い症例となっています。　　当院は肛門科として外来窓口を設けていますので、痔核で悩まれておられる患者様からの問い合わせも多く、手術症例も比例して多くなってきました。　外科的手術の必要な胆嚢疾患は、積極的に受け入れを行っている救急搬送患者様がほとんどです。　下肢静脈留手術も患者様の症状に合わせ、適切な方法で治療を行っています。　薬物中毒（その他の中毒）は、蜂刺症・マムシ咬症などでアナフィラキシーショックを起された救急患者様がこちらに含まれています。

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
160690xx99xx0x	胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）	66	52.39	19.94	6.06	80.76
160800xx01xxxx	股関節大腿近位骨折	56	63.52	27.09	8.93	85.48
160800xx97xxxx	股関節大腿近位骨折	32	62.78	19.73	0	79.16
070230xx01xxxx	膝関節症（変形性を含む。）	26	48.31	25.09	0	73.65
160760xx97xx0x	前腕の骨折	24	12.00	5.21	0	62.25

高齢者の転倒が原因となる症例が大半を占めています。　胸・腰椎圧迫骨折では保存加療、大腿骨骨折の場合は手術症例が多くなります。在宅復帰に向け回復期リハビリテーション病棟へ転棟することが多く、骨折を機にADLの低下を招くことがないよう、多職種協働で患者様をサポートしています。　また、積極的に救急搬送患者様の受け入れを行っていますが、手術加療になるとかかりつけ病院を希望される方も多く、その場合は医療連携室がスムーズな転院に向けての調整を行っています。　DPC対象期間での在院日数は、胸・腰椎圧迫骨折（手術なし）10.1日、大腿骨頸部骨折（手術あり）21.1日、膝関節症15.4日と全国平均より大幅に短くなっています。

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
010061xxxxx0xx	一過性脳虚血発作	20	6.55	6.28	0	78.60
010060x2990400	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）	11	53.36	20.20	0	83.00
010060x2990401	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）	-	-	16.38	-	-
160100xx99x00x	頭蓋・頭蓋内損傷	-	-	7.34	-	-
010040x099x00x	非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満）	-	-	19.10	-	-

一過性脳虚血発作にて救急搬送され入院となった症例がトップになっていますが、実質的に一番多いのは脳梗塞症例です。　急性期では点滴・リハビリを行い、安定されたら回復期リハビリテーション病棟へ転棟して「自宅で元通りの生活に戻りたい」という患者様の思いを病棟スタッフ一同で支えています。　手術が必要な症例に対しては、近隣医療機関に紹介転院を行います。　もともと自立されていた方は、早期の加療により、自宅での生活に戻れる方が多いのですが、梗塞を繰り返された方は障害も重くなり、転院や施設入所となる方も多くなります。そんな時も医療連携室が患者様・ご家族様の思いをくみ取りながら最良の方法で調整を行っています。

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
080011xx99xxxx	急性膿皮症	10	18.40	11.73	0	77.70
080006xx01x0xx	皮膚の悪性腫瘍（黒色腫以外）	1	-	8.50	-	-
080007xx011xxx	皮膚の良性新生物	1	-	9.03	-	-

蜂窩織炎の悪化による入院が多くみられます。　内科・外科的疾患と比べ病状を軽くみられる患者様が多く、かなり悪くなってからの受診となり、結果的に治療にも時間がかかります。

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
110310xx99xx0x	腎臓または尿路の感染症	40	28.18	12.34	10	81.83
110310xx97xx0x	腎臓または尿路の感染症	-	-	23.95	-	-
11012xxx99xx0x	上部尿路疾患	-	-	5.39	-	-

尿路感染症を発症される方は寝たきりの高齢者が多く、再発率も高いため、退院までの道のりが遠くなりがちです。　地域包括病棟へ転棟されてからも注意深く見守りつつ、早期退院を目指しています。　

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
120220xx01xxxx	女性性器のポリープ	23	3.04	3.05	0	41.91
120060xx01xxxx	子宮の良性腫瘍	20	9.05	9.91	0	48.10
120070xx02xxxx	卵巣の良性腫瘍	10	7.10	6.37	0	45.90

婦人科健診にも力を入れている当院では、健診で早期に症例を発見することで、身体への負担ができるだけ少ない治療方法を提案させて頂くことが可能となります。患者様と共に最善の治療法を考えながら、またクリニカルパスの活用により標準的な入院日数に繋がっています。

DPCコード	DPC名称	患者数	平均 在院日数 （自院）	平均 在院日数 （全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
060340xx03x00x	胆管（肝内外）結石、胆管炎	21	11.57	10.61	4.76	80.24
060210xx99000x	ヘルニアの記載のない腸閉塞	11	8.73	8.98	0	64.91
060140xx99x00x	胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄（穿孔を伴わないもの）	7	8.43	8.83	0	61.71

胆管（肝内外）結石患者様に対して、消化器内科専門医による内視鏡的治療（ドレナージ・結石除去・ステント留置など）を行う症例を多く扱っています。　平成２８年に日本消化器病学会専門医認定施設に認定され、症例に最適な治療を行っています。

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）	15	0.53	1.93	6.67	61.13
K664	胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む）	-	-	-	-	-
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	-	-	-	-	-
K6182	中心静脈注射用植込型カテーテル設置（頭頸部その他）	-	-	-	-	-
K6871	内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみ）	-	-	-	-	-

【消化器内科】での手術と件数が分かれていますが、【内科】手術も消化器内科医師を中心とした内視鏡手術が大半です。　また、高齢の誤嚥性肺炎患者様が多いため、栄養補給のために胃瘻造設・ポート造設を希望されます。

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術（その他）	77	2.01	5.06	0	73.94
K616	四肢の血管拡張術・血栓除去術	21	0.76	7.48	4.76	74.48
K5463	経皮的冠動脈形成術（その他）	18	5.83	8.67	5.56	74.22
K5491	経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞）	13	2.08	36.85	0	72.00
K616-4	経皮的シャント拡張術・血栓除去術	11	0.27	1	0	75.64

狭心症に対する「経皮的冠動脈ステント留置術」・「経皮的冠動脈形成術」,下肢閉塞性動脈硬化症に対する「四肢の血管拡張術・血栓除去術」が主な手術となります。　また、急性心筋梗塞に対しても迅速な手術により、身体への影響を最小限にとどめることにより、今までの生活を取り戻すことが出来ています。

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K610-3	内シャント設置術	47	1.06	18.81	4.26	73.57
K6335	鼠径ヘルニア手術	21	0.33	4.76	0	68.38
K7434	痔核手術（脱肛を含む）（根治手術）	20	0.05	4.3	0	59.65
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	17	3.41	6.65	0	67.35
K718-21	腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）	-	-	-	-	-

近隣病院からのシャントトラブル対応を受け入れているため、「内シャント設置術」が圧倒的に多くなっています。　体の負担も少なく早期離床・早期退院が可能なため、開腹ではなく腹腔鏡下での手術が増加しています。

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K0461	骨折観血的手術（大腿）	72	5.04	60.18	6.94	82.93
K0821	人工関節置換術（膝）	72	4.67	50.51	0	76.36
K0462	骨折観血的手術（前腕）	25	2.24	22.76	4	60.28
K0731	関節内骨折観血的手術（肩）	22	4.91	38.41	9.09	67.91
K0483	骨内異物（挿入物を含む）除去術（下腿）	20	0.95	1.65	0	68.05

転倒による骨折が多数を占めるため、下肢骨折症例が上位になっています。　次いで、前腕、肩の骨折と続きます。　　「骨内異物除去術」は骨折手術の際のプレートを除去した件数となります（上肢は外来手術になります）。　術後のリハビリが重要となりますので、回復期リハ病棟に転棟することが多く入院日数は長くなります。

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K2821ﾛ	水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他）	92	0	1.02	0	77.22
K2821ｲ	水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（縫着レンズ挿入）	-	-	-	-	-
K2191	眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法）	-	-	-	-	-

白内障の手術を主に行っています。1泊の経過観察の上、翌日には退院していただいています。

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K872-3	子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術	22	1	1.05	0	42.00
K872-3	子宮全摘術	18	1	7.06	0	49.00
K8882	子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（腹腔鏡）	10	0.9	5.2	0	45.9
K8721	子宮筋腫摘出（核出）術（腹式）	-	-	-	-	-
K8531	腟閉鎖術（中央腟閉鎖術（子宮全脱））	-	-	-	-	-

センシティブな婦人科疾患ですが、年齢・症状などを勘案したうえで最適な治療を行っています。　受診年齢により、術式が分かれた形になっています。

Kコード	名称	患者数	平均 術前日数	平均 術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）	60	0.13	1.13	0	64.75
K6871	内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみ）	18	2.67	9.83	5.56	75.61
K7212	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ以上）	-	-	-	-	-
K722	小腸結腸内視鏡的止血術	-	-	-	-	-
K6532	内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜下層）	-	-	-	-	-

土日も手術可能な体制をとっており、患者様の予定に合わせて施術が出来ることが、当院の大きな特徴となっています。　術後は病棟で経過観察を行ったうえで退院していただきます。　また、出血が見られた場合は迅速に止血術を施行するなど、万全な対応に努めています。