年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 5 | 37 | 29 | 48 | 106 | 189 | 406 | 579 | 752 | 313 |
平成27年度に一般病棟に入院された患者様について、入院年齢階級別に集計しています。年齢は入院時の満年齢となっております。 当院は北播磨診療圏域に属し、その中でも西脇市は少子高齢化が特に顕著な地域となっています。そのため高齢者の割合が多く、70歳以上の患者様が全体の67%を占めています。当院では、土曜日の午後、日曜日にも診療を行っており、24時間、365日「断らない医療」をモットーにフットワークの軽い きめ細やかな医療を提供しています。地域の方々が、住みなれた地域で安心安全に暮らし続けることができるよう地域共生型病院の役割を担っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x099x0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし | 118 | 20.25 | 14.34 | 5.08 | 83.31 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 80 | 29.56 | 21.69 | 11.25 | 85.51 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 37 | 18.46 | 9.18 | 5.41 | 81.16 |
当院は一般急性期病棟100床、地域包括ケア病棟49床、回復期リハビリテーション病棟50床のケアミックス病院です。内科疾患のなかでも特に多い肺炎、誤嚥性肺炎は、80歳以上の高齢者で基礎疾患(高血圧や糖尿病、心不全、脂質異常症など)をもっておられることが多いため重症化しやすくなります。そのような患者様は、急性期の治療が終了した後に地域包括ケア病棟に転棟して頂くため統計上 平均在院日数が長く表示されます。DPC対象期間での在院日数は、肺炎12.74日、誤嚥性肺炎14.82日、体液量減少症(脱水症)8.73日で全国平均より短くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 93 | 3.43 | 3.07 | 1.08 | 71.14 | |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし | 67 | 6.87 | 4.87 | 0 | 72.84 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 17 | 19.82 | 18.30 | 0 | 83.12 |
循環器科では、主に心臓カテーテル検査による虚血性心疾患(狭心症等)の診断確定と、冠動脈インターベンション(PCI)を中心に行っています。緊急時には緊急呼び出し体制により、医師をはじめ看護師、検査技師、放射線技師、臨床工学士等から成る心臓カテーテルチームを集結し、迅速に診断、治療を行います。もっとも多い狭心症等に対する心臓カテーテル検査ではクリニカルパスを活用し、入院から退院まで標準的な医療を効率的に提供しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
180040xx01x0xx | 手術・処置等の合併症 内シャント又は外シャント設置術等 手術・処置等2 なし | 32 | 9.59 | 13.14 | 0 | 75.34 | |
050180xx97xx0x | 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし | 20 | 3.65 | 3.46 | 0 | 65.10 | |
060245xx97xxxx | 内痔核 手術あり | 18 | 3.61 | 6.01 | 0 | 49.61 |
当院の人工透析患者数は114名(平成27年度実績)で、透析導入から維持透析、各種血液浄化療法、緊急透析等に対応しています。中でも透析シャント部の狭窄や閉塞に対する内シャント設置術、血管移植術は、当院の患者様だけでなく、近隣病院や医院からの紹介も多く、外科で一番多い症例となっています。透析シャントトラブルの次に多い下肢静脈瘤においては、専門外来を設けることにより、重症度に応じた適切で専門的な治療を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし | 82 | 56.48 | 21.52 | 1.22 | 81.61 | |
070230xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 56 | 74.86 | 28.70 | 5.36 | 84.95 | |
160800xx99xx0x | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 27 | 59.41 | 27.21 | 0 | 77.81 |
整形外科では、高齢者の転倒が原因となる症例が大半を占めます。患者数の多い順に、胸椎および腰椎の圧迫骨折、大腿骨頚部骨折、変形性膝関節症となっています。 整形外科では、一般急性期病棟で手術等を行い、症状安定後は在宅復帰に向けて回復期リハビリテーション病棟に転棟して頂くことが多いため、統計上 平均在院日数が長く表示されます。DPC対象期間での在院日数は、圧迫骨折9.1日、大腿骨頚部骨折23.17日、変形性膝関節症12.64日で、全国平均より大幅に短くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x099030x | 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし | 19 | 48.84 | 18.08 | 15.79 | 75.16 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 手術・処置等2 なし | - | - | 6.30 | - | - | |
010060x099000x | 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | - | - | 45.16 | - | - |
脳梗塞がもっとも多く、急性期治療後には後遺症を少しでも軽減し可能な限りもとの生活に戻れるよう、早い段階からリハビリテーションを開始します。回復期リハビリテーション病棟転棟後も在宅復帰に向けて、各セラピストが協働して患者様の治療にあたるため、統計上 平均在院日数が長く表示されます。DPC対象期間での在院日数は、13.52日となっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120220xx01xxxx | 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 | 13 | 3.31 | 3.08 | 0 | 43.00 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | - | - | 6.50 | - | - | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | - | - | 10.18 | - | - |
婦人科で最も多い症例は、子宮内膜ポリープに対するポリープ切除術となっております。治療にはクリニカルパスを活用し、入院から退院まで標準的な医療を効率的に提供しています。
当院では平成26年に婦人科を標榜し、婦人科健診を積極的に行い、子宮筋腫、卵巣腫瘍、婦人科悪性腫瘍などの初期診断につなげています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 21 | 14.76 | 10.93 | 0 | 82.00 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 20 | 10.90 | 9.17 | 0 | 73.70 | |
060100xx03xx0x | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的消化管止血術等 定義副傷病 なし | 16 | 2.19 | 2.76 | 0 | 71.38 |
消化器内科では、胆・膵領域(総胆管結石、膵石など)の疾患に対する内視鏡治療がもっとも多く、手術適応のない胆管癌、膵癌等については侵襲性の少ない内視鏡的ステント留置術等を行います。さらに、3番目に多い大腸ポリープや早期大腸癌に対する内視鏡的粘膜切除術やポリープ切除術では、クリニカルパスを活用し、入院から退院まで標準的な医療を効率的に提供しています。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 9 | 2 | 1 | 5 | 8 | 2 | 1 | 7 |
大腸癌 | 6 | 4 | 5 | 1 | 2 | 1 | 1 | 7 |
乳癌 | 3 | 7 | 4 | 1 | 0 | 8 | 1 | 7 |
肺癌 | 0 | 0 | 2 | 4 | 2 | 0 | 1 | 7 |
肝癌 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | 1 | 1 | 7 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌とは胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんのことをいいます。UICC病期分類ではがんの大きさや広がりの程度、リンパ節への転移の有無、進行度や他の臓器への転移の有無などからステージ1~4に分類します。当院では、胃がんが最も多く、次いで大腸がん、乳がんの順に多くなっています。内視鏡的に治療可能な症例に対しては侵襲性の少ない内視鏡的治療を積極的に行い、外科的治療が必要と判断した場合は速やかに外科にコンサルテーションするよう連携を密にしています。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
重症度 0 | 14 | 11.14 | 56.21 |
重症度 1 | 27 | 20.96 | 79.07 |
重症度 2 | 40 | 21.38 | 87.78 |
重症度 3 | 30 | 21.33 | 88.03 |
重症度 4 | 11 | 24.45 | 87.36 |
重症度 5 | 11 | 30.45 | 86.09 |
不明 | 1 | 4.00 | 88.00 |
成人市中肺炎とは成人(20歳以上)の方で、病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎のことをいいます。重症度については、年齢や脱水の症状、呼吸状態、意識障害、血圧等の所見により重症度0~重症度5に分類されます。当院での肺炎の重症度は、重症度0~3までの症例が、全体の約8割強を占めています。また、年齢が高くなるほど重症度が増す傾向にあります。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | 15 | 4.47 | 80.47 | 0 |
その他 | - | - | - | - | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 39 | 44.33 | 80.38 | 14.29 |
その他 | 10 | 84.00 | 66.90 | 0 | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - |
ICD10とは、世界保健機関(WHO)で作成された傷病に関する分類のことをいいます。
当院での脳梗塞のICD10では脳梗塞が最も多く、その約8割が発症後3日以内で入院されます。発症後の速やかな治療と、早期にリハビリテーションを開始することが重要とされています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K721-21 | 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) | 32 | 1.22 | 2.44 | 0 | 61.81 | |
K7211 | 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 23 | 0 | 1.00 | 0 | 63.43 | |
K610-3 | 内シャント又は外シャント設置術 | - | - | - | - | - |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 3. その他のもの | 64 | 3.31 | 5.13 | 0 | 72.95 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 21 | 4.00 | 10.52 | 0 | 74.57 | |
K617-2 | 大伏在静脈抜去術 | 13 | 0 | 2.00 | 0 | 66.92 |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K610-3 | 内シャント又は外シャント設置術 | 48 | 0.33 | 10.35 | 0 | 73.00 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア根治術 | 23 | 1.26 | 4.83 | 0 | 70.26 | |
K617-2 | 下肢静脈瘤手術 硬化療法(一連として) | 22 | 2.00 | 3.41 | 0 | 65.18 |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(上腕) | 53 | 8.62 | 60.87 | 7.55 | 83.32 | |
K0821 | 人工関節置換術(股) | 51 | 6.92 | 53.27 | 0 | 76.43 | |
K0732 | 関節鏡下肩腱板断裂手術(複雑) | 19 | 1.00 | 42.37 | 0 | 68.53 |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術 1.眼内レンズを挿入する場合 イ.縫着レンズを挿入するもの | 97 | 0 | 1.00 | 0 | 77.76 | |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K872-3 | 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 | 14 | 0.93 | 1.36 | 0 | 43.14 | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 2.腹腔鏡によるもの | - | - | - | - | - | |
K877 | 子宮全摘術 | - | - | - | - | - |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K721-21 | 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) | 18 | 0.17 | 1.56 | 0 | 73.89 | |
K7211 | 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 11 | 0.09 | 1.18 | 0 | 71.45 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 10 | 0.30 | 8.60 | 0 | 68.70 |
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 1 | 0.04 |
異なる | 1 | 0.04 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 24 | 0.99 |
異なる | 5 | 0.21 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 0 | 0 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 55 | 2.26 |
異なる | 1 | 0.04 |
手術処置等の合併症について、当院では人工透析を行っており、透析シャント部の狭窄や閉塞がこちらに分類されるため、症例数が多くなっています。透析シャント部のトラブルについては、当院の患者様だけでなく、近隣病院や医院からの紹介も多く受けています。手術や処置などを行う際には合併症をおこさないよう職員一同細心の注意を払い施行します。