手術体験セミナー 夏休み子供無料体験

H29年7月30日(日)に小4~高3年生までを対象に、
当医院の整形外科・形成外科のダブル専門医である現役医師・照喜納医師が、
切断された指の神経や血管をつなげ、再び指を使えるようにする
「マイクロサージャリー手術の体験セミナー」を開催しました。

体験セミナーの申込では、沢山のご応募ありがとうございました。
10名限定でしたが、多くの方にご参加いただければと、
後に急遽追加で10名枠を増やし、20名のお子様が体験できるように致しました。

マイクロサージャリー体験の集合写真

体験セミナーの様子

 参加者の皆様には、1か月前から非利き手で食事をし、体験のために両手が器用に使えるようになってからご参加頂きました。

 照喜納 光信先生の説明の元、まずは顕微鏡を使った作業になれるため「竹串を2本、左右から突き合わせることができるか」やってみることに。顕微鏡から覗く視点は、いつもの視点や感覚と違うため、思うようにいかず四苦八苦。

 慣れてきたところで、1mmの模擬血管を、産毛くらいの糸で接合する「マイクロサージャリー」に挑戦!細かい作業にみんな大苦戦。時間が経つにつれて、見ている保護者様も作業に乗り出して、親子で、兄弟で、楽しく手術体験しました。

 体験申込者の中には、将来、医療に携わりたいと思っているお子さまも数名いました。この体験が、日本の未来を支える子どもたちの、夢を実現させるきっかけになることができればと思います。

 体験セミナー後、子供たちからは「難しかったけれど面白かった!自由研究にしたい!」という声や、「他の手術体験もしてみたい」という声が聞こえてきました。
 そして、保護者の方からは「手術というものが大変なのは理解していたつもりですが、こんなにも細かいことをするものだとは思ってもみませんでした」「手術とは、技術だけでなく、とてつもない集中力がいるのだと実感しました。怪我の具合によっては、神経や血管をこのように、1本1本つないでいくとは知りませんでした。ロボットやコンピュータが普及していますが、まだまだ人の技術は必要なんだと感じました」との声も聞こえてきました。

 今回は、医療現場の一部を体験し、垣間見ていただきました。この体験で、少しでも医療について興味を持ったり、知る機会になればうれしく思います。
 大山病院では、こうした体験セミナーを、今後も実施していきたいと思います。